おすすめ英語教室の見分け方
【保存版】おすすめできる英語・英会話教室の見分け方7つのポイント
このページでは、英語教育の業界歴20年のわたしが「英語教室、どこが良い教室なんだろう?どんなポイントをチェックすればいいんだろう?」と考えている幼児・小学生の保護者に向けた「おすすめ英語・英会話教室」のチェックポイント7点をご紹介したいと思います。
もちろん、子供の性格や英語レベルによって、おすすめできる英語学習の方法は異なります。
例えば、アクティブ英会話では「英会話家庭教師」のサービスを行っていますが、すべての子供にとって当社サービスが一番、というわけではないこともまた事実です。
ここでは、当社のサービスはひとまず置いておいて、ご家庭の近くにある一般的な英会話スクールや英語塾についてのチェックポイントについてお伝えしていきます。
- 先生が自分の英語スキルアップに熱心であること
- 市販教材の他に、講師の手作り教材を用いていること
- 小学生向けに英検対策を行っていること
- 教室の入り口がキレイで明るいこと
- 教室のトイレが清潔でキレイに清掃されていること
- 教室内に掲示・展示があり整理整頓としていること
- 講師・生徒が明るく元気であること

1.先生が自分の英語スキルアップに熱心であること
一番目に挙げたのは、おすすめしたい優秀な英語教室を見極める際の、最も重要なポイントです。
外国語習得に限らずのことかもしれませんが、特に語学というのは身に着けたはずの能力であっても、積極的に使っていないとどんどん語学力が落ちてしまうという側面があります。
(経験則では、聴く能力はあまり衰えないのですが、話す能力はてきめん、ダメです。あとはボキャブラリーもやっぱり使わないとどんどん忘れていきます。)
優秀な英語の先生方は、語学力をキープまたはアップさせるために、指導の傍ら、自分の英語力を磨き上げる(または落とさないようにする)という努力を、例外なくなさっています。
わたしは長年、多くの英語講師と触れ合う機会に恵まれているのですが、生徒に人気がある先生ほど、人気があって忙しいはずなのに、毎年きちっとTOEICを受験してスコアアップを目指していたりします。
それ以外にも、自宅にいる間はずっと英語でラジオを聴いています、とか、大学院に入って学びなおしをしています、なんていう先生にも出会ったことがあります!
個人経営の小さな英語教室であればあるほど、先生の指導力や英語力と教室の良しあしは密接に関わってきますが、そういった先生のバックグラウンドとして、多くの生徒保護者さんが気に掛ける内容として、
「海外滞在歴●年」 とか 「帰国子女(幼少期に海外在住経験があるかどうか)」
といったことを気にされる傾向がありますが、これは実はそれほど重要なファクターではありません。
いえ、もちろん海外滞在歴が長かったり、帰国子女で発音が良かったりする方が良いには越したことはないのですが、先生が英語を流暢に話せる(ように見える)からと言って、必ずしも指導者として優れているかどうかは分かりません。
ですが、現役で指導をしながらも、今なお、自分自身の英語力ブラッシュアップのために努力をしているという先生は、非常に信頼がおけるし、指導力も優れていることは、間違いないと思います。
もしも講師経歴などに、TOEIC●点、とか英検●級、なんていることが書いてあっても、
「すごーいハイスコア!」
なんて感服・納得して終わりにしてしまわないで、例えば、
「ここ数年の資格試験の出題内容って、やっぱり昔とはちょっと違ってきているんですか?」
などと質問をしてみて、近年の受験状況をさりげなく探ってみてください!
このように、最も重要で大切だと思うのが、
「講師が自分自身のスキルアップに力を入れているかどうか」
だということなのですが、このポイントの難点としては一見では分かりづらく、見極めも難しいという部分です。
2.市販教材の他に、講師の手作り教材を用いていること
そこで、次に登場させるのは、英語教室入会前の見学などの段階でも比較的わかりやすいチェックポイント、「手作り教材の有無」についてです。
※ちなみに、当ページの「おすすめ英語教室の見極め方」は、照準を幼児と小学生向けの英語教室としています。中高生向けの英語塾では、手作り教材があることが必ずしもMUSTではないと思いますので、その点だけ予めご承知おきください。
日本では、一億総「英語できるようになりたい」現象が長年続いていますので、英語教材というのは、本当に毎年履いて捨てるほど新しく出ては廃れ、出ては廃れ・・・・という感じで、新米英語教師の共通の悩みは、
「大量に売っている英会話のテキスト。一体どの教材を選んだら良いんだろう。どれがベストなんだろう」
ということです。
どの英語教材も、もちろん、色々工夫が凝らされているし優れたものや長年愛されているベストセラーというものもあります。
しかし、優秀な先生は、たいていの場合購入した教材をそのままお仕着せで使うだけでは物足りず、自分自身のアレンジを加えて使っています。
多くの子供たちと接しているうちに、独自のティーチングスタイルを身に着けて、
「これだったら分かりやすい。理解してもらいやすい」
ということを習得して、それに沿った形で教材をアレンジしたり、お手製の教材を作って指導に活用している先生が、かなりの割合でいらっしゃるということです。
英語塾など、会話よりも文法中心という教室ではクラフトのような手作り教材は少ないかもしれませんが、例えば、文法事項をまとめたプリントや、練習問題をお手製で作っている先生というのは、
「巷にあふれている教材では満足できず、自分で作っちゃった」
ということですので、そういった先生には、英語指導に対する熱意を感じることができますね。
3.小学生向けに英検対策を行っていること
年々、小学生の英検受験熱は高まってきています。
ここでのポイントは、先生が「英語学習の流行」・・・というと語弊があるかもしれませんが、世の中や保護者のニーズに敏感にアンテナを張って、それに対応してくれているかどうか、ということです。
ひと昔前までの英会話スクールでは、
「英語ゲーム」や「英語アクティビティー」
といった楽しいお遊び・アクティビティーを通じて主に英単語の練習をしていくというプログラムが多く、英語の読み書きについては、オマケ程度。小学校高学年であっても、レッスン時間の1/5程度の割合でしか行っていないというスクールがほとんどでした。
しかし近年では、「もちろん楽しく英語を身につけてほしいけれど、しっかりと英検に受かるぐらいの読み書きを含めた総合英語力を学ばせてほしい」という声が主流です。
実際に、多くの英会話スクールでも英検対策講座や英検コースといったプログラムを新たに設置し始めています。
そんななか、頑固に(?)
「うちでは、子供のうちは英語を楽しんで好きになってほしいという想いで〇年間ずーっとスクールを運営してます。テキストだって日本語が入っていると、なんだかおしゃれじゃないので、洋書の数十年前からのベストセラー教材を使い続けています。」
というようなスクールも存在します。
もちろん、そういう先生の中にも、子どもの扱いがとっても上手な先生はたくさんいらっしゃると思うのですが、厳しい言いかたをすれば、
「いくらキャッシュレス化とか言われても、何だかセキュリティーとか怖いしよく分からないから断然現金主義!!」
と言っているような方々に似ていているのかな、と。
いえ、色々調べた上でやっぱり現金主義という方は別です。
よく調べもしないで(世の中のニーズをくみ取ろうという努力をしないで)、なんとなく苦手だからとか、なにも今の指導プログラムから変化をさせる必要性を感じていないから、とかいう理由で新しいことを始めようとしないのは、教室としては怠慢にあたるのではないか、ということです。
グローバル化・ボーダーレス化が進んでいる現代です。
便利で新しい学習ツールを探したり、保護者のニーズをくみ取ろうとしない姿勢は、リーダーとして子供を導いていくにはふさわしくないのではないかな、と思ってしまいます。
もちろん、小学生向けの英検対策がMUSTというわけではないのですが、しっかりと現代の風潮を受け止めないままに、「英語で遊ぼう」系のレッスンだけを続けているようなスクールは、少し減点されてしまうかな、と感じます。
4.教室の入り口がキレイで明るいこと
ここからの3点は、教室をぬかりなく隅々まできちんと気を遣って「生徒を受け入れる」ような環境づくりをしているかどうか、ということです。
(ですから、この3点をまとめてしまうと、実際には7つのポイントではなくって5つのポイントといっても良いかもしれません笑)
まずは、教室の顔となる「入口」が、きれいさ・明るさを保たれているかどうかです。
入口の看板がなんとなく薄汚れていたり、入口までのアプローチ(通路)部分にゴミが落ちているようなスクールは入る前からなんとなくマイナスのイメージがついてしまいます。
流行っている教室は、意図的に蛍光灯も明るいものを使って天気の良くない日でもパーッと明るいエントランスが演出されています。
私は学生時代、多くのアルバイトを経験してきましたが、繁盛している喫茶店でウェイトレスのアルバイトをしていた時には、オーナーさんに、
「両隣のお店の前まで、きちんと開店前までにほうき・チリトリを持ってゴミを拾ってきてね」
と言われました。
そのときは「お人よしだなあ・・・・自分のお店以外も掃除するなんて」なんて思ったのですが、そうではなくって、お客様のお店までのアプローチのことを考えてそうおっしゃっていたんですね。
5.教室のトイレが清潔でキレイに清掃されていること
これは、「教室の隅々まで」の「隅々」に当たる部分のことを言っています。
ひと昔前のデパート、売り場はきれいでもトイレがいまいちというところがありました。
今のように洋式トイレが普通ではなくって、外出先ではたいてい和式トイレ、洋式トイレはむしろ敬遠されていた時代です。
(余談ですが、本当にそういう時代があったんです!洋式トイレは他人が素肌で座ったところに座るなんてフケツだからいやだ、という考えだったらしいです)
この時代、女性は会社の「サポート」「お茶くみ」ということがほとんどで、個人客向けの商売であっても、女性社員の声はほとんど反映されていなかったために、「見える部分(店内の売り場)」は着飾っても、トイレまでは気を遣わなかったのですね。
その後、男女雇用機会均等法の施行後以降ぐらい、女性の目を非常に意識したサービスが行われるようになってからトイレは劇的に綺麗になってきました。
ちょっと調べてみたら、【政府広報・内閣官房 すべての女性が輝く社会づくり推進室】とかいう組織が制作しているパンフレットがあって、そのタイトルは、
「トイレ事例集 みんなでつくろう。”みんなの暮らしやすい”を。」
なんだかどんどん話が逸れてしまっているようですが、それぐらい、トイレ=女性目線では重要ということです。
これはつまり、普段子どもさんを送迎するお母様の目線だということです。
トイレがきれいにしてある教室は、そういった保護者の目線にきちんと気を配っている教室です。
6.教室内に掲示・展示があり整理整頓としていること
整理整頓については、先生の几帳面さや性格にも寄るのではないか、と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、先生の教務デスク部分はともかくとして教室がなんとなく雑然としている、という場合はやはり「生徒が快適な環境で学べているかどうか」というところに心を砕いていない証です。
また、教室内にきちんと生徒の成績や生徒に知っていてほしいイベントなどについての掲示があるかどうかという点も注意してみてください。
ご家庭でも、部屋のなかを綺麗に清掃するまでは日々の家事として行っていても、模様替えというとちょっと面倒に思うことはありませんか。
教室内の掲示は、「模様替え」とまでは言いませんが、日々の指導やテストの採点などに追われていると、椅子の上に載って掲示物をはがして、新しく大きめサイズにプリントアウトした掲示物と交換するという作業は、けっこう面倒で後回しになりがちな作業です。
ここをしっかりと抜かりなくやっている英語教室・英語塾は、生徒さんへの対応についても、しっかりと抜かりなくやってくださる教室である可能性が高いです。
教室内の整理整頓についても同様で、どうしてもペーパー類に埋もれてしまいがちな教室ですが、快適な空間作りを心掛けている教室は指導そのものについても期待ができると思います。
7.講師・生徒が明るく元気であること
最後は、1番の「先生自身の勉強熱心さ」に次いで大切なポイントですね。
多分、この項目をチェックしないで入会・入塾する方はいらっしゃらないですよね。
ここでお伝えしたいのは、「明るくにぎやか」がそのまま「良い教室」というわけではない、ということです。
教室として活気があることと、にぎやかであることは必ずしも同一ではありません。
少し引っ込み思案のお子さんであれば、あまりに元気な子が多く在籍している教室では、逆に居心地が悪く生き生きと通えないという可能性もあります。
ですから、教室にいる生徒たちが元気かどうか、というよりは自分(生徒・子供)が、その教室内で元気で居られるかどうか、という点を注力して判断してみて頂きたいと思っています。
先生の笑顔に、子どもが自然に笑顔で返せているかどうか。
静かな場所であったとしても、なんとなく安心できる空間であるかどうか。
教室全体の雰囲気で、清潔感を感じることができるかどうか、という直感も大切です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
以上、お子さんにとって良い英語教室はどんな教室なのか、その見極めのポイントということでお話をさせて頂きました。
ここでお伝えしたポイントは、あくまでも全体的に見て、ということですので、Aちゃんにとって良いと思った英語教室が、Bちゃんにとっても良い教室か、というと必ずしもそうではないということは最後にお伝えしておきます。
お子さんによっては、通信学習を毎日コツコツやったほうが英語力が伸びるという場合もあるでしょうし、当社が行っている家庭教師スタイルで学ぶ英会話学習やオンライン英会話が合っている、という子供もいるかもしれません。
教室に通う場合も、周りの子供や先生との相性によっても、英語学習効果は左右されます。
あくまで一般論として、「流行っている英語教室の特長」をお伝えしましたので、お子さんの英語教室選びのご参考にして頂けましたら幸いです。